手袋
国内産手袋の約9割が生産されている香川県東かがわ市。
120年を超える伝統と実績が生み出す高品質な手袋は、国内のみならず、世界中から注目を集めており、著名な海外ブランドものや有名スポーツ選手が使うオーダーメイドグローブも数多く輩出しているまさに「手袋王国」です。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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- 主な産地
- 東かがわ市
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「手袋王国」の歴史
明治21年、白鳥村千光寺の副住職であった両児舜礼(ふたご しゅんれい)が、当時住んでいた大阪でメリヤス製の手靴を製造。これが日本の手袋産業の始まりとなりました。後になって、手袋業者たちは舜礼の偉業をたたえ、「両児舜礼碑」を建立。像は現在も、東かがわ市の白鳥にある手袋公園で見ることができます。舜礼の死後、いとこの棚次辰吉(たなつぐ たつきち)が帰郷し、手袋製造所を設立。その後も辰吉は香川県手袋産業の発展に大きく寄与し、現在では「手袋産業の育ての親」と呼ばれています。それから120年以上、地元の多くの人の努力により、手袋は香川県の一大地場産業となったのです。
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手袋の町・東かがわ市
東かがわ市の手袋産業に触れる施設として、「香川の手袋資料館」や日本で唯一の「手袋神社」などが存在します。
「香川のてぶくろ資料館」は、歴史はもとより「国の登録有形民俗文化財」に登録された古い手袋製造道具や野球・ゴルフ等のトップアスリートの手袋を展示しており、JR讃岐白鳥駅から徒歩10分ほど、東かがわ市役所のすぐ近くに位置しています。手袋産業の歴史を紹介するほか、有名スポーツ選手の手袋、様々な素材の手袋、昔のミシンなどを展示しており、まさに手袋王国ならではの施設です。そして、もうひとつ、手袋生誕120年を記念して開館された「香川のてぶくろ資料館」は、日本手袋工業組合の事務所に併設されており、香川の手袋の歴史を学べるほか、有名スポーツ選手の手袋など最先端技術を駆使した手袋も展示しています。また、白鳥神社の裏には、日本で唯一の手袋神社があります。ここには「手袋産業生みの親」両児舜礼の記念碑と、「手袋産業育ての親」棚次辰吉の銅像が建立されており、東かがわ市の手袋産業の末永い発展を見守っています。そのようにいたるところで手袋の町を象徴する東かがわ市は、国内手袋産業の一大拠点。東かがわ市及びその周辺には約80社以上の手袋メーカーがあり、国内産の約90%が作られています。130余年の長きにわたって築き上げた技術と信頼により、数多くの海外ブランドが手袋製造を依頼。またゴルフや野球の有名選手が、香川県産のスポーツ手袋を愛用しています。 -
伝統と新しさが融合した地域ブランド手袋
手と手袋の未来を切り開くクリエイティブな提案を目指して、2014年に立ち上げられたブランドが「香川手袋」です。これは、1888年から続く日本の手袋産地として知られる、東かがわ市を中心とした手袋企業有志によって結成された、「1888手袋ラボ」による手袋ブランドです。
1888年から続く歴史の中で培われた技術をベースに感性を磨き、実験的で革新的なものづくりに挑戦しています。
首都圏、大阪圏の百貨店での催事のほか、国内だけでなくロンドンの展示会にも出展し、「香川手袋」ブランドの県外、海外への展開も積極的に進めています。