桐げた
さぬき市志度では1907年に生産が始まり、全国有数の産地にまで成長しました。桐げたは、自然乾燥した桐材を原材料に、約40もある工程を経て作られています。
明治の頃に主流だったのは差歯下駄といわれる、昔の若い男性の必須アイテムだった太い鼻緒の大厚下駄(書生げた)、足駄が低く晴天に使われていたことからこの名がついたという「日和げた」など、手仕事が鮮やかに表現された桐げたが、市民の足下を飾っていました。桐は、もともと材質自体が軽く、木肌の独特な温もりや吸潤性、保湿力があることから、湿気の多い日本の気候に適した履物だったと言えます。最近では日常的に使うことは少なくなりましたが、鼻緒の絵柄にも様々なデザインが出始め、カランコロンという下駄特有の涼しげな音、履けば履くほど風合いが増す馴染みの良さなどから、洋服にも合わせて履かれるようになってきました。ファッションの一部として若い世代にも親しまれてきています。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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- 主な産地
- さぬき市