たけのこ
春の到来を告げる山の幸・たけのこ。原産地は中国江南地方ながら、日本の食文化に欠かせない存在として親しまれて来ました。前年の夏頃に土の中で大きく育ち、2月頃から地上に顔を出し始めます。市場に出回るのは3月下旬からです。香川産は、色が白く持ち重りがして、柔らかいのが身上です。多くが金比羅さんの近くでとれるため「こんぴらたけのこ」の名で知られています。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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- 主な産地
- まんのう町、三豊市
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新鮮なたけのこのはずっしりと重くハリがあり、皮にはビロードのような艶があります。店頭で買ったら、皮つきのまま水洗いし、米ヌカやトウガラシと茹でてアク抜きをしてください。アク抜きをしすぎると旨みもいっしょに抜けるので注意を。調理法としては、若竹煮や、たけのこごはんなどが一般的ですが、最近は炒め物やソテーにもよく使われます。香川ではよく、薄味に炊いたたけのこを天ぷらにして食べます。また、とったばかりの穂先を生のまま薄切りにし、しょうゆをつけていただく「たけのこの刺身」という食べ方もあります。
宝山たけのこ部会部会長 大西久一さん
おいしいタケノコの見分け方は、タケノコの根元の色と赤芽の大きさの2点。根元の色がより白く、小豆色の赤芽が細かいものを選ぶのが良いそうです。 そんなタケノコを使ったおすすめ料理と言えば、タケノコの天ぷらです。タケノコの天ぷらは、言わずと知れた香川県で人気の郷土料理。甘く煮付けたタケノコの旨味、カラッと揚げられた天ぷらの香ばしい香りは、春の定番の味ともいえます。