オオセト
「オオセト」は香川県で栽培されている酒米専用品種です。麹米(麹を造るための米)と掛け米(醪を仕込むときに加える米)のどちらにも用いられます。やや小粒で、そのまま食べると甘みがなくパサパサしていますが、粘り気がなく麹菌が中に入りやすいので、酒造りには逆に好都合です。早熟で収穫量が多いので生産しやすい品種でもあります。県内はもとより、兵庫県灘や京都伏見などの県外酒造メーカーからの評価が高く、多くは県外で販売されています。産地では現在も、こうした需要に応えるべくさらなる品質の向上と収量アップを目指す取り組みが続けられています。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
- 主な産地
- 高松市、丸亀市、善通寺市、観音寺市、三豊市、まんのう町、琴平町
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日本酒の原料として優れた特性を持つ「オオセト」。香川では1980年から使用されてきました。現在も、この「オオセト」を原材料として用いている蔵元が多数あり、価格と品質のバランスが良いことも、好評を得ている理由のひとつと言えます。出来上がった日本酒は、まろやかな芳香ですっきりとしたキレがあり、飲み飽きしないので現代人の嗜好によく合います。