はげ団子
「はげ団子」は、半夏生(はんげしょう)に、新麦(小麦粉)のだんごに、あんこをからめて食べるさぬきの郷土料理。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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讃岐平野では、5月の麦刈りから6月の田植えまで農繁期が続きます。「半夏(はんげ)までには田植えを終えないと半夏半作(はんげはんさく)になる」と言われ、農家は遅れまいと精を出します。
「半夏のはげ上がり」と言って降り続いた雨も、この日には晴れると言われており、新麦で作った「はげ団子」や「さぬきうどん」などを食べ、半日骨休めをします。
「はげ団子」の名前の由来は、ゆであがった団子にあんこをまぶしても、あんこがつるりとすべり、まだらになるからだとか。半夏(はんげ)のだんごが、なまって「はげ団子」となったなどと言われています。
小麦粉で作るだんごは、光沢、香りもあり、おいしいのですが、すぐに硬くなるので、米粉で作る家庭も多くなっています。また、あんこだけではなく、きな粉をまぶして作ることもあります。 -
「はげだんご」レシピ
【材料】
○だんご
・小麦粉(中力粉:さぬきの夢)1kg(100gで8個くらい)
・水 500cc
○あんこ
・小豆 250g(あんこが700~800gできます)
・砂糖(三温糖)250g
・水 適量
・塩 少々
【あんこの作り方】
①小豆をよく洗い鍋にたっぷりの水を入れ、中火より強めの火加減で沸騰させ、中火にして5分程煮ます。
②小豆をザルに取り出し、煮汁を捨てます。(アクを取る)
③鍋に小豆を戻し、たっぷりの水を入れ中火で煮ます。沸騰したら弱火にして、アクを取りながらフタをせず1時間程煮ます。その際、煮汁が少なくなり、小豆が煮汁から出そうになったら水(1カップ程)を足します。(小豆が指ですっとつぶれるくらいになるまで)
④水がほとんどなくなったら(煮汁を捨ててもよい)、砂糖を2~3回に分けて入れ、アクを取りながら弱火で焦がさないように混ぜて煮ます。
⑤とろりと柔らかくなったら、塩を少々入れ、火を止めて出来上がりです。
【だんごの作り方】
①大きい鍋にたっぷりの湯を沸かします。
②ボールに入れた小麦粉に、少しずつ水を加えながらよく練り(粉っぽさがなくなるまで)、耳たぶくらいの柔らかさの生地を作ります。
③片手で横長に握り、沸騰したお湯に入れていきます。
④5~6分くらいで、だんごが浮き上がってきたら、1分くらいしてザルに取り出します。
⑤だんごが熱いうちに、ボールへ移し、あんことからめると出来上がりです。