おいり
小さくて丸くてカラフル… その愛らしい姿が特長の「おいり」は、香川県の西部地域(西讃)に古くから伝わる伝統菓子。お嫁入りの際にご近所の方へのお土産として配られる「嫁入り菓子」として、古くから愛され続けています。その始まりは、初代丸亀藩主“生駒親正”の姫君がお輿入れの際に献上された、五色のあられ。餅を煎って作った「あられ=お煎りもの」がやがて「おいり」と呼ばれるようになりました。また丸い形には「心を丸くして、まめまめしく働く」という意味が込められています。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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「おいり」は餅米を原料に、昔ながらの職人技で作られています。餅米をついてお餅にした後、薄く延ばして天日乾燥。さらに小さな賽の目にカットして再び乾燥。四角く堅い生地を大きな釜で煎ると次々と膨らみ、きれいな丸い玉に。これに味や色を付けて、さらに乾かせてできあがり。シンプルな見た目と違い、なんと完成までには約1週間かかるのです。現在では婚礼の引き出物だけでなく、広くお祝い菓子として用いられている他、ケーキやソフトクリームを彩るトッピングとしても使われています。