イカナゴ
銀白色の細長い体形の小魚で、下あごが上あごよりも長いのも特徴です。冬から春にかけてよく獲れ、冬眠ならぬ「夏眠」をする魚です。水温の高い初夏から晩秋にかけては砂にもぐって眠っています。2月初めからは産卵後にふくよかに太り始めた「フルセ」と呼ばれる全長10cm程度の親魚が獲れ、春の訪れを感じる3月には、今年生まれた「新子(しんこ)」が獲れ始めます。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
- 主な産地
- 備讃瀬戸
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イカナゴは鮮度落ちが早いため、新鮮なうちに加工、料理が必要です。「フルセ」は水揚げされたら加工場に直行しゆがかれ、「釜揚げ」にされ店頭に並びます。漁場の近くでは、水揚げされたばかりの活きのいいイカナゴを天ぷら、卵とじなどにして味わいます。もちろん釜揚げのイカナゴも、一匹丸ごと食べられるので、独特の歯ごたえと風味のよさ、そしてカルシウムのよい補給源ともなっています。「新子」は最近多くは「くぎ煮」用として、これまた加工場に直行しますが、一部の漁協では、時期になると消費者への直売も行われます。