イイダコ
イイダコは体長5~20cm程度の小型のタコ。産卵期前になるとメスの胴部(頭に見えるところ)に長円形の卵が一杯に詰まり、それが米粒のように見えることから「イイ(飯)ダコ」と呼ばれています。イイダコは水深20m位までの砂地に生息し、内湾的な環境を好むため、特に備讃瀬戸海域はイイダコの特産地となっています。香川県では秋から初春にかけてイイダコ漁が行われるほか、レジャーとしてのイイダコ釣りも人気です。イイ持ちのメスは独特の味わいがあり、まさに冬の香川を代表する味覚といえます。またイイ持ちでなくとも身肉に旨みがあるため、さまざまな郷土料理に使われています。
- 旬の時期
- 出回り時期 最盛期(旬の時期)
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- 主な産地
- 備讃瀬戸
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イイダコは小さいので、頭から丸かじりできるのが醍醐味。また身肉から良いダシがでるため、香川県では丸ごと一匹をそのまま煮込んだ「イイダコおでん」が好んで食べられています。里芋との煮物「いもたこ」、ネギやワケギとの「酢味噌和え」、刺身、天ぷら、カルパッチョなど様々な料理で楽しめる食材です。良質なタンパク質やタウリンなども含まれており、健康面でもぜひ食べたい旬の味といえます。