LOVEさぬきさんリポート LOVE SANUKISAN REPORT

讃岐の冬景色といえば、たいていは雪景色ではなく、温かい日だまり。冬のやわらかい光に包まれたため池では、鳥たちがにぎやかに集います。鴨鍋、しし鍋、レタス鍋、カキ鍋、ふぐ鍋、ハマチのしゃぶしゃぶ、讃岐牛のしゃぶしゃぶと、讃岐のごちそうがたっぷり入った鍋の周りにも笑顔が集います。そして、年の初めには、海の神様「金刀比羅宮」、弘法大師誕生地の「総本山善通寺」、厄除けの「与田寺」、商売繁盛の「八栗寺」など、初詣客でにぎわいます。そこで、今回は、初詣にもおすすめの四国霊場のクライマックス、第87番札所「長尾寺」、第88番・結願の寺「大窪寺」周辺を訪ねます。

お遍路さんが行き交う長尾エリア

香川県の東部に位置する「さぬき市」は、2002年に津田町、大川町、志度町、寒川町、そして長尾町の5町が合併して成立しました。今回訪ねるのは、その中から旧長尾町のエリア。長尾寺と大窪寺があり、お遍路さんの姿を多く見かけるエリアでもあります。まずは、電車のことでん「長尾駅」から歩いてすぐ、四国霊場第87番札所、長尾寺から旅を始めます。

さぬき市の観光の問い合わせ:さぬき市商工観光課 電話 087-894-1114

118年ぶりに新しく

観音院「長尾寺」は、今から1268年も昔の天平11年(7 39年)、僧行基が道ばたの柳の木で聖観音(しょうかんのん)を彫り安置したのが始まりといわれ、後に弘法大師が訪れ、護摩祈祷(ごまきとう)を行ったと伝えられています。松の緑に包まれた本堂は、12月まで修築中。お正月には、畳も新しく118年ぶりの大改装を終え、すがすがしい新年を迎えます。屋根の瓦も葺き替えましたが、讃岐藩主松平様から贈られたという葵の御紋がついた鬼瓦には、元禄14年(1701年)と書かれていたそうです。これは、大切に加工し直し、再び屋根に上げられています。

さて、「長尾寺」といえば、有名な正月行事があります。正月2日に行われる「三味線もちつき」。三味線の鳴り物に合わせ、3本の杵でおよそ1石3斗の餅をつきあげます。これで巨大な鏡餅がつくられ、1月7日に行われる「大鏡力餅運搬競技」に使われます。台の三宝と鏡餅は合わせて150キロもあるそうで、これを持って何歩進めたかを競います。小ぶりな鏡餅で子ども大会も行われ、境内は和やかに盛り上がります。1月7日は、真言宗の正月行事「大会陽(だいえよう)」の日。福餅の投下などもあり、2008年は琴の演奏会も予定されています。

長尾寺のごちそう

長尾寺の門前、大わらじが下げられた仁王門前には、鎌倉時代に建てられたという「経憧(きょうどう)」があります。見逃しがちですが、国の重要文化財に指定された貴重なものです。境内に入れば、見上げるばかりの楠の大樹があり、冬なお緑の木陰を広げます。

その太い幹を眺めながら、ひとときやすらぎの時が過ぎていくのが「しずか食堂」。以前は、お休み処「静」として、ぜんざいや甘酒、うどん、特製の甘納豆入りおはぎが人気でした。このメニューはそのまま受け継ぎ、2007年8月にオープンしたばかりの食堂は、なんとランチバイキングが楽しめます。バイキングというと洋食を思い浮かべますが、ここで出るのは、安全安心の地元の食材を使った体をいたわる和食料理。新鮮な野菜がふんだんに使われていて、この日は鶏肉のフライやいなり寿司、デザート皿もありました。そんな大皿の料理を好きなだけ取り、みそ汁とご飯も付いて、たったの500円。パックに入れて、持ち帰っても良いので、お遍路さんや近所の方にも喜ばれています。
また、長尾寺では3月~6月上旬、9月~12月上旬ころまでの期間の何日かは「長尾寺本坊膳所」が開かれ、予約をすれば寺の庭を愛でながら食事を楽しむことができます。「菜懐石(さいかいせき)」と名付けられた季節の野菜を中心にしたお料理で、食後には抹茶の楽しみもあります。

問い合わせ:長尾寺 電話 0879-52-5251/しずか食堂 0879-52-2210

静御前伝説

食堂の「しずか」という名前は、静御前に由来します。源義経の寵愛を受けた静御前は、各地にその足跡が残されていますが、ここ讃岐路にもさまざまな史跡があります。まず、長尾寺の境内には、静御前の「剃髪塚」があり、ここで静とその母である磯の禅師が出家したと伝えられています。ここで、静御前は髪を下ろし、宥心尼という尼さんになりました。近くで庵を結び母と共に暮らし、その位牌が残されているそうです。
また長尾寺から、西へ歩けば「鼓渕」があります。昭和初期のころまでは清水がわいていた地で、長尾寺で得度した静御前が、義経から贈られた形見の鼓を投げ入れたと伝えられています。その鼓とは、中国伝来の紫檀の胴、金銀の象眼に三毛狐の皮を張り、音色の優れた名器で、平家の家宝でした。屋島合戦の折りに、波間に漂っている鼓を伊勢の三郎が拾い上げ、義経に差し出したものと言われています。
磯の禅師は、現在の東かがわ市にある小磯の浜の生まれといわれています。その墓はことでん長尾駅から徒歩7分ほどの長尾街道沿いにあり、長尾寺からの帰りに倒れた磯の禅師をまつったと伝えられています。また、隣りの三木町には静御前の墓もあります。

竹でまちおこし「バンジョイ塾」

さぬき市には、「バンジョイ塾」という不思議な名前の塾があります。「バンジョイ」というのは、竹を意味する英語の「バンブー(Bamboo)」と楽しむという「エンジョイ(enjoy)」を組み合わせた造語。つまり、竹でさまざまな物を作って楽しもうという塾です。

その昔は、長尾の地では竹細工が地場産業として盛んに行われ、昭和50年代には多くの竹製品が出荷されていました。ところが時代の中で、さぬき市の竹製品も消えていく運命となります。そのとき、住民主導のむらおこし運動が始まり、その一環として「竹のまち長尾」を復活させたいと、1985年に竹の学校を立ち上げました。竹に興味を持った人が集まり、竹細工の技を磨き、指導者を目指したのです。しかし、学校というからには卒業の時があります。そこで、卒業生のOBを集めて、平成9年に始まったのが「バンジョイ塾」。現在はその数220名、県外のメンバーもいるそうです。長く続けることが大切と、会費も授業料もなし。長尾公民館横にある元森林組合の建物で、正月の三が日をのぞく毎週日曜日に集まり、竹製品を作っています。森の名手名人に竹細工で県ではただ一人選ばれている河内さん。名刺は竹細工のカニ、鈴虫も実物そっくり、怪獣や鳥の大作も作っています。なおメンバーの製品の一部は、道の駅「ながお」にも置いてあります。

問い合わせ:河内 一男さん 0879-52-2029

地元のもち米で

造田駅前の交差点を西に150mほどのところにある「玉木旭堂」さんは、地元のもち米を使っている安全・安心の餅(もち)やお菓子の店。創業者の玉木 喜久雄さんは鳥取などで修行を重ね、昭和31年にこの地で創業しました。和菓子製造の一級技能士を取得する玉木さんは、職業訓練指導員の免許証も持つという熟練の和菓子職人さんです。現在は、ご家族4人と近所のパートさんの手も借りて、和菓子や赤飯などを製造販売しています。

ここの赤飯とよもぎもちは、地元の餅米にこだわって作った逸品。「ここのを食べたらほかのは食べられない」と、近所の方からも絶賛されています。もち米の食感が何とも言えず、ふんわりとやさしいおいしさ。よもぎもちのよもぎも、季節に手摘みしたもので、冷凍保存して一年中春の香りを届けています。まちのイベントに出るくらいで、店頭にしか置いていないというよもぎもちと赤飯は、売り切れてしまうことも多々あります。お祝い事やお正月のお餅(もち)のおいしさも定評があり、真心込めた手づくりの味に次々と注文が寄せられています。また、「ふるさと」と名付けられた乳菓は、第19回全国菓子博覧会で金賞を受賞。ふるさとの温かさ、なつかしさを伝えたいと創作したお菓子です。奥さん美津子さんの笑顔も温かい玉木旭堂さんです。

問い合わせ:玉木旭堂 電話0879-52-2804

冬はあったかニット手袋

玉木旭堂さんから県道3号線(志度山川線)に出て、再び長尾寺周辺に向かうと、県道の東に佐藤ニット株式会社さんがあります。ここは、昭和40年創業の長尾では珍しい「手袋」の企業。それも社名の通り毛糸で編んだニット製品を送り出しています。佐藤さんの製品は国内生産の約3割、一冬に約100万組を製造します。「少子化と温暖化で消費が低迷している上に、石油の高騰で大変ですよ」と話してくれたのは、創業者の佐藤好則さん。現在は2代目の息子さんも一緒に経営を行い、従業員さんは20名くらい。工程の8割は機械化されているそうです。しかし、最後は人の手によるもの。積み上げた製品の山を手際よく、片付けていく佐藤さんでした。

企画提案力にも定評がある佐藤ニットさんに教えてもらった流行の製品は、ふわふわのマシュマロタッチ。うっとりするほどの手触りの良さで、さわっているだけで癒やされそうです。このマシュマロのような手触りの手袋や帽子、マフラー、首に巻くネックウォーマーが次々と作り出されていきます。こうした製品は全国の問屋さんを通じ、量販店で販売されます。例えばニットの手袋は680円から1000円ほどの手軽さで、ふわふわでやさしく、暖かい冬を演出してくれますよ。

問い合わせ:佐藤ニット株式会社 電話0879-52-3894

絶品「いちご大福」

次は長尾街道(県道10号線)沿いにあるお菓子処「鶴屋」さんを訪ねます。昭和元年創業の鶴屋さん、現在は4代目の福崎友哉さんが和菓子から洋菓子まで、おいしく美しい見事なお菓子の数々を生み出しています。地元由来の銘菓も人気で、竹のまち長尾にちなんだ「バンブークッキー」は、さぬき市の特産物に認定されています。また、地元の和三盆糖を生地に練り込んだ「黒豆入り和三盆ロール」や「和三盆糖入りバームクーヘン」も、上品な甘さが一味も二味も上のスィーツです。

そして、この季節の一押しは、長尾の新鮮なイチゴを使って作られる「いちご大福」。これが食べたいと遠くからもファンが押し寄せる期間限定(12月から5月ころ)の自信作。まだ夜の明けない早朝から作り始め、朝8時に店頭に出すとすぐに売り切れることも多く、特に「ジャンボいちご大福」は数に限りがあるので予約がおすすめ。春のぶどう大福や通年を通じての豆大福、抹茶生クリーム大福も、それぞれに忘れられないおいしさ。一度味わっていただきたい「鶴屋」さんの大福です。

問い合わせ:お菓子処「鶴屋」電話 0879-52-2272

幻の日本三大魚醤の一つ

鶴屋さんの西南、鴨部川沿いに日本料理の「菊水」さんがあります。昭和63年創業の料理屋さんで、日本の食文化を大切に、瀬戸の魚を生かした料理が自慢。伝統的な数寄屋造りの建物に自然のままの野山を思わせる季節の庭、おいしい料理を目で舌で味わってゆったりとした時が流れていきます。またお正月には、七草がゆセットや紅白のお餅を炭火で焼いて作るぜんざいも人気。2月には、ゆば・とうふ懐石も登場します。そして、ここには気軽に菊水の味を楽しめる「茶寮 三日月とうさぎ」があり、喫茶店感覚でランチを楽しむことができます。また、ステキな小物も展示即売しているので、コーヒーを味わいながら、鑑賞するのもおすすめです。

ここでは、また幻の日本三大魚醤の一つ「いかなご醤油」を販売しています。「いかなご醤油」とは、新鮮な瀬戸内の“いかなご”と“天然塩”で発酵させた昔ながらの醤油。その伝統のレシピに独自の製法を加えて、菊水特製の「いかなご醤油」が完成しました。豆腐や刺身のつけ醤油などにもおすすめで、これを使っただし汁で作る“瀬戸の幸寄せ鍋”が大人気。お店に置いてあるのはもちろん、通販でも全国から注文が来る自然調味料、魚の栄養と旨みがぎゅっと詰まった「いかなご醤油」です。
「いかなご醤油」をはじめ、讃岐の食材を中心に、自然の味を生かし、もちろん無添加無着色、職人さんが手作りしている味の数々です。

問い合わせ:菊水 電話 0879-52-5555

長生きできそうな公園

菊水さんから、車で5分ほどのところに「亀鶴公園」があります。この公園は「亀鶴」と書いて、「きかく」と呼びます。緑と池の風景が心和ませる広大な県立公園で、西方に鶴の飛ぶ姿に似るという“鶴が山”があり、その東、宮池のなかほどには亀島が浮かんでいます。ここは、東讃きっての桜の名所といわれ、また季節には15万本のショウブの花が咲きそろう「花しょうぶの里」としても知られています。公園の南には、長尾総合運動公園があり、見晴らしの良い丘の上にテニスコートや多目的広場、野外ステージなどのびのびと楽しめる施設がそろっています。その隣りにある「ツインパルながお」は、温水プールや温泉、トレーニングルームがあり、多くの家族連れが訪れます。「つるの湯」「かめの湯」のほかに、スチームサウナや赤外線サウナ、露天風呂がある温泉がおすすめです。また、無料のスケートパークもあり、スケートボードやBMX、インラインスケートの練習も楽しめます。
公園の傍らには、長尾の総鎮守神「宇佐神社」があります。「鶴は千年、亀は万年」と言って鶴亀は長生きの象徴。健康長寿を祈って、初詣にもおすすめスポットです。

お遍路さんの交流拠点

亀鶴公園の西、県道3号線(志度山川線)を大窪寺に向かうと、途中に前山ダムがあり、そのほとりに道の駅「ながお」や「おへんろ交流サロン」があります。
「おへんろ交流サロン」は、お遍路さんに気楽に立ち寄っていただこうという施設。お茶の接待や、ときには地元の人々との交流もあり、お遍路さん同志の情報交換の場ともなっています。お遍路の達人ともいえる木村館長さんが待つサロンは、四国遍路に出る前にレクチャーを受ける場所としても最適です。
また、ここには「へんろ資料展示室」があり、全国から寄せられた貴重なお遍路文化の資料が展示されています。江戸時代の納札や手形、弘法大師にまつわる展示もあり、遍路文化の奥深さを感じさせてくれます。資料館の前には道しるべなども集められているので、忘れず見てみましょう。

問い合わせ:おへんろ交流サロン 電話 0879-52-0208

竹製品や新鮮野菜もあります

「おへんろ交流サロン」と道を挟んで斜め向かいにあるのは道の駅「ながお」。館内には、休憩コーナーや周辺観光・道路情報などを手に入れることができる情報コーナー、竹製品などの特産品を置いたコーナーがあります。また、地元の新鮮な農産物を置いた「へんろ路の朝市」が開催され、例えば冬ならばブロッコリーや山芋、キウイやミカン、大根やカブなど、季節の野菜や果物、山菜などがずらっと並びます。店内には、お菓子類も充実していて、手作りでなつかしいおやつに出会うこともあります。

問い合わせ:道の駅ながお 電話 0879-52-1022

幻の讃岐銘柄(ブランド)豚肉

道の駅のすぐ隣りには、話題のレストラン「ほしごえの里」があります。ここは、讃岐自慢のブランド豚肉を味わえる店。讃岐の銘柄豚を育てている農事組合法人「ゆずり葉」の直営店で、最高の豚肉料理を食べさせてくれます。さて、香川県には「讃岐三畜」という銘柄肉があります。豊潤な味わいの“讃岐牛”と上品でまろやかな“讃岐コーチン”、そして「コクのあるおいしい豚肉」と評される“讃岐夢豚”です。この“讃岐夢豚”は、肉質の良い黒豚(バークシャー種)との交配で生まれたもので、エサや水(天然水)はもちろん、無窓豚舎、温度調整など育て方にもこだわった、「うまい!」とうならせることができる豚肉。また、このレストランでは、なんとも言えぬ風味豊かな“讃岐黒豚”も味わうことができます。こちらも大変なこだわりで生まれた豚肉で、希少価値の高い幻の豚肉と呼ばれています。こうしたブランド豚肉は、とにかくジューシーで脂肪分に嫌みのない甘さがあり、味わい深いので、豚肉を食べるのならここしかないというお客様も多いのです。ハンバーグや豚カツといった定番メニューはもちろん、ポークステーキは感動もの。また予約をすれば、黒豚のしゃぶしゃぶを新鮮野菜とともに味わうことができます。ほかにも、ハンバーグやソーセージなどのお持ち帰りができる製品もあり、ギフトにも喜ばれています。ここで、豚肉のおいしさに目覚めたという人も多い牧場直営レストランです。

問い合わせ:ほしごえの里 電話 0879-52-2544

いよいよ結願の寺

「ほしごえの里」を出発すれば、先には四国霊場88番目の結願(けちがん)寺「大窪寺」が待っています。途中の遍路道には、江戸時代中期の農家のたたずまいを見ることができる細川家住宅(国の重要文化財)や江戸時代の道しるべ、現在の美馬市脇町への距離をしるした道標もあります。また、お遍路さんの宿としても知られる「竹屋敷」があり、“湯本薬師湯温泉”の心地よさと、特に冬はしし鍋や鴨鍋を味わうこともできます。
そして、多くのお遍路さんの足跡をたどり、88番札所「大窪寺」に到着です。
「大窪寺」は、奈良時代の養老年間(717年~723年)に、行基が堂を建立したことに始まります。その後、弘法大師が現在の奥の院である胎蔵ヶ峰の岩穴で修行をし、薬師如来を彫って本尊としたと伝えられ、そのときに「大窪寺」と名付けられたそうです。海抜787mの矢筈山の山中にあるので、冬には雪景色を見ることもできる「大窪寺」。初詣の参拝客も県内外から大勢訪れています。ここは「女人高野」とも呼ばれ、早くから女性の入山を許したことでも知られています。境内の「寶杖堂(ほうじょうどう)」には、88の札所を無事巡り終えた金剛杖(こんごうづえ)や笠が納められ、結願の寺ならではの感慨を覚えます。

讃岐の山の恵み

無事88ヵ寺を巡り終えたお遍路さんが、立ち寄るのは門前の土産店。そこには、おいしいうどんやそばも待っています。その一軒、「八十八庵(やそばあん)」さんは打込みうどんの名店として知られています。さぬきうどんは、今や“ぶっかけ”や“しょうゆうどん”が有名ですが、讃岐ならではのふるさとの味をかみしめることができるのは“打込みうどん”。味噌味のだし汁に、大根、にんじん、たいも、あげ、豚肉、ねぎといった身近な食材がたっぷりと入っていて、歯ごたえの良いうどんとともに、絶妙の味わいとなっています。冬には心も体も温めてくれる“うちこみうどん”です。その上、うどんの小麦は、香川県オリジナル品種「さぬきの夢2000」を使っていますので、まさに讃岐の味を堪能することができます。
ここでは、大窪寺の裏山にわく霊水で練り、だしを取るので、細めの“団蔵うどん”や香川県では年越しに食べる人も多い“しっぽく”、山奥の素朴な味わいがある“遠国(おんごく)そば”など、うどんもそばもどちらも人気です。また冬の季節限定で予約をすれば“ぼたん鍋”も味わえ、山菜料理やこんにゃく、笹餅も忘れられないおいしさの「八十八庵」です。

問い合わせ:八十八庵 電話 0879-56-2160