第17回 海苔
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
今回のリポートは香川県さんの海苔。「え?香川県で海苔を作ってるんですか?」
梶さんの生まれた三豊市では見たことが無いらしく、県産海苔があること自体が意外な様子。
「いつも家で食べてるのりはどうやって作るのか、興味津々です!」
いつものように元気よく、さぬき市津田町鶴羽の脇元漁港にやってきました。
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収穫は“潜り船”で!!
案内していただいたのは、香川県海苔養殖研究会副会長の宇山さん。
梶さんが海苔養殖を見たことがないと説明すると、「昔は西讃でも養殖していたんやけど、今は丸亀市から東の方がメインやねぇ」とのこと。
特に脇元漁港の沖合では大規模に養殖が行われています。明治時代から行われていたという香川県の海苔養殖。現在では機械化が進み、収穫も専用の船“潜り船”が使われています。
海苔網の下に潜り込む独特の形に、梶さんもびっくり!「かっこエエわぁ~この船」 -
繰り返しの洗浄や熟成など手間を惜しまず!!
収穫された海苔は港のすぐ近くの加工場に運ばれ、専用の貯蔵タンクに入れて半日から1日かけて熟成されます。
「これを乾かせて、普段よく見る海苔になるんですね」いえいえまだまだ。加工直前にさらに2回洗浄。大きなゴミや小さなゴミをしっかり落としたら次は細かく裁断。
この後、練りなどいくつかの工程を経て、板の形に成型されて、乾燥へ。
「うわ~、こんなに手間がかかってるんですねぇ」この加工場だけで1日10万枚の海苔が生産されると聞いて、さらにびっくり! -
機械と人間の目で厳しくチェック!
乾燥が終わった海苔はセンサーに通され、異物が混入されていないか?色ムラや破れなどはないかを1枚1枚チェック。
人間の目でも最終チェックされてから、100枚ずつの束に。箱詰めの前に重量が量られ、330g~350gの間にあるものだけが正等級として出荷されます。
「100枚で20gの誤差ということは、1枚だとたったの0.2g!」養殖段階だけでなく、加工段階でも高品質を守るための工夫がこらされているのです。 -
やわらかくて焼き色が良い県産海苔
香川県産海苔の特色は柔らかさと歯ごたえ、そして焼き色の良さ。
宇山さんができたての板海苔を炙ってくれました。真っ黒だった板海苔が炙ると綺麗なグリーンに!「焼く前のは食べるとふわ~っと磯の香りが広がります。
焼き海苔はパリパリして食感がいいし、さらに香りがいいですね。どっちも甲乙付けがたいな~」これから3月にかけてが県産海苔の最盛期。
「健康にもいいし、香川の海苔をぜひもっと食べてもらいたいですね!」今回も素敵な県産品と人に出会い、元気をもらった梶さんでした。