第21回 讃岐でんぶく(ナシフグ)
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
香川県でフグといえば、トラフグではなくナシフグ!
そのナシフグの中でも香川県で水揚げされて適正な処理を施したものだけが
「讃岐でんぶく」を名乗ることができます。
今回の梶さんは早朝5時の漁港からスタート!眠くないのかな・・・?
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いまが最盛期、ぞくぞく水揚げされるナシフグ
屋島の向こうから朝日が昇る頃、高松漁港にやってきた梶さん。
今回はここで『讃岐でんぶく(ナシフグ)』のリポートです。まずは香川県漁連・松本さんにインタビュー。
「ナシフグは瀬戸内海の速い潮の流れを利用した、“込網”という漁法で獲ります。今の時期ならイカも同じ網で穫れるんですよ」。
確かに港にはフグの他、イカもいっぱい!初めて見る水揚げの風景に梶さんもワクワクです。「すごい活気があるなぁ~」 -
獲れるのは全国で2カ所だけ!
香川県下で年間240t以上水揚げされているナシフグ。とはいえ全国的にはあまり知られていないのも事実。
そのことを質問すると驚きの答えが!「ナシフグは全国でも香川・岡山の海域と有明海・橘湾海域の2カ所しか漁が許可されていないんです。
“幻の隠れフグ”なんですよ」。またナシフグは、水揚げした後に適正に処理をされたものだけが『讃岐でんぶく』として出荷されるとのこと。
それを聴いた梶さんは港を後にして、すぐ近くの加工場へ向かいました。 -
資格を持った人だけが適正に処理
港のすぐ近くにある加工場には、先ほど水揚げされたばかりの新鮮なフグがぞくぞくと運び込まれています。
ここでは関西物産・白井工場長に案内していただきました。まずは頭や尾、内臓が取り除かれ、次に皮が剥がれて身と骨だけに。さらに水で丸洗いした後、人間が確認しながらハサミや毛抜きを使って、細かいところまで徹底的にキレイにしています。
「ものすご手間かかってるわぁ。ここまでしてるから安心して食べられるんやねぇ」 -
今の時期ならお刺身がおすすめ!
トラフグよりも身がやわらかく、甘味があると言われるナシフグ。鍋料理はもちろん、天ぷらや唐揚げにしてもおいしいとか。
今回はなんと先ほど水揚げされたばかりのものを刺身に。厚めに切られたナシフグは、みずみずしくて味が濃くて、しかも甘~い。トラフグと違い、スシネタとしても人気が高いそうです。
「これはなんぼでも食べられるウマさやぁ」。
朝早くからのリポートだったけど、おいしいナシフグをいっぱい食べられて大満足の梶さんでした。