第33回 讃岐醤油・佃煮
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
香川県は小豆島を始め、坂出市、東かがわ市、高松市など各地で醤油造りが盛ん。
そしてその醤油を使った佃煮も特産品の一つ。その両方を梶さんがリポート!
-
400年以上続く、香川県のの醤油造り。
まず梶さんがやってきたのは別名“醤の郷(ひしおのさと)”とも呼ばれる小豆島町。ここには歴史ある醤油蔵や佃煮屋が数多くあります。醤油蔵の一つ、ヤマヒサの植松社長にお話しをお伺いしました。「お伊勢参りに行った人が醤油造りを覚えて帰ったなど色々な説があるのですが、小豆島で醤油造りが始まったのは400年以上前だと言われています」。元々香川県は醤油の原料である塩作りが盛んで、温暖な気候も醸造に適していたため、醤油造りが広まったようです。特に小豆島では「木桶仕込み」という独自の製法を今も守っている醤油蔵が多いとか。実際にその桶を見せてもらった梶さんはビックリ!人間の背丈よりも大きな木桶でした。
-
戦後に始まった小豆島の佃煮づくり。
今度は同じ「醤の郷」にある宝食品を訪問。案内していただいたのは三澤さんです。「小豆島では戦後すぐの頃に、サツマイモのツルを使った佃煮が作られ始めました。その評判が良く、やがて島を代表する特産品になったのです」。今では瀬戸内海産の海苔や小魚など、さまざまな食材を使った佃煮が作られています。工場見学では海苔の佃煮作りをみることができました。鮮やかな緑色だった海苔が大きな釜で煮られ、やがて黒々とした佃煮に。もちろん醤油は小豆島産のものだけが使われているそうです。「保存料・着色料も無添加やし、小さな子どもでも安心して食べられるなぁ」。工場内のよい香りに、梶さんもお腹が空いてきたようです。
-
素材が活きる佃煮は、ご飯にピッタリ!
小豆島産の醤油は他の香川県産醤油と同様に、関東のものより少し甘め。そのため佃煮にすると辛くなりすぎず、素材の風味が活きるのだとか。今では全国各地へ出荷され、特に昆布の佃煮では日本一の生産量を誇るほど。梶さんは宝食品で作られるいろんな佃煮を試食させてもらうことに成功!なんと特別にご飯も用意していただきました。海苔、山椒ちりめん、ショウガ… ご飯と一緒に佃煮をもりもり食べる梶さん。「長い時間をかけて作った醤油と、こだわって作られた佃煮。これぞ香川の味やねぇ」。今回も香川県産品の歴史と美味しさをお腹いっぱい堪能した梶さんでした。