第44回 ハチミツ
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
ビワや桜、みかん、山れんげ、玉ねぎなど。
ハチミツって、いろんな風味を楽しめるってご存知でしたか?
梶さん、豊富なバリエーションの蜜、その香りと味の違いにビックリ!
今回はとろ〜りおいしいハチミツをリポートします。
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養蜂場がある環境によって変わる味や香り。
県内有数の果樹園地帯として知られる五色台。今回は、そのふもとで養蜂業営む「中田養蜂」を訪ねました。迎えていただいたのは、「中田養蜂」3代目の田中さん。お店から程なく近い養蜂場に案内していただきました。「自然豊かな場所ですね。周りにあるのはビワ畑ですか?」と、梶さんが質問。「養蜂場がある環境によって、ハチミツの味や香りは変わります。この辺りはビワ畑が多く、ビワ蜜のハチミツが採れるのが特徴の一つです」と教えてくだいました。ビワは冬の果実ですが、ミツバチは寒いのが苦手。でも、香川県の温暖な気候のおかげで、品質が高いものが採れます。ビワ蜜は全国でも珍しいそうです。
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細やかな管理から生まれる、おいしいハチミツ。
養蜂場にいくつも並べられている巣箱。その中から巣板を取り出すと、ミツバチがいっぱい。「巣箱一つに2万から3万匹ほどいます。巣箱全部合わせたら、香川県の人口より多いんです」と田中さん。ちなみに群れに1匹しかいないのが女王蜂で、ほぼ毎日、卵を産みます。群れの多くは働き蜂で、蜜の採集や花粉媒介を行います。働き蜂の寿命は約1ヵ月。「なんだか儚いなぁ」と、梶さんがもらします。「いえいえ、群れ全体で一つの生命体ですから」。この一つの生命体を保つため、一日何度も巣箱を点検して、蜜の状態を確かめたり、スズメバチなどの外敵を撃退したりなどして、おいしいハチミツが生まれます。
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疲労回復に、栄養価が高いハチミツを。
「巣板の白い部分がありますよね?この部分がハチミツなんです。指ですくって、食べてみてください」と田中さんにすすめられるままに、ハチミツを口に入れてみると、「濃厚でおいしい!しかもいい香りがします!」と梶さん。「つい最近まで桜が咲いていました。この時期に巣箱を置いておくと、桜の蜜がたまります。季節ごとに、また地域ごとにいろんな風味を楽しめるんです」と田中さん。また、ハチミツといえば、栄養面で優れているのも魅力。ハチミツには、カラダに吸収しやすい糖分が存在しています。エネルギーに素早く変換されるので、疲れている際やスポーツ時の栄養補給の際などにいいそうです。
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テイスティングで、豊富な種類から好みの蜜をセレクト。
続いてはお店に戻り、桜以外の蜜もテイスティング。まずは、みかん。「あ!柑橘系の味がする」と喜んでいると、次に出てきたのが玉ねぎの蜜。「甘い香りがたまりませんね」と梶さん。玉ねぎの種の全国生産量1位の香川県だからこそ味わえる、珍しい風味です。さらに山れんげ、はぜなどをテイスティング。「ハチミツと一口にいっても種類は豊富で、味も年ごとに違います。ぜひ試して、自分に合う、または用途に合うものを選んでください。個人的にはいろんな種類のチーズと、いろんな種類のハチミツを組み合わせる食べ方が気に入っています」と田中さん。一日で、ハチミツの世界がすっかり広がった梶さんでした。