第46回 ピオーネ(ニューピオーネ)
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
糖度などの一定の品質基準を満たした、香川自慢の果物「さぬき讃フルーツ」。
今回はその中で、夏の終わりから秋にかけて旬を迎える
ニューピオーネについて紹介します!
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お母さんは巨峰で、お父さんはマスカット。
三豊市は県内有数のぶどうの産地で、ニューピオーネは市内のぶどう生産量の半分以上を占めています。ニューピオーネの収穫が最盛期を迎えようとする晩夏に、三豊市にある、瀬戸内海を臨む農園を訪ねました。今回のガイド役は、ぶどう生産者の則包さんと、JA香川県営農部の香川さん。「ニューピオーネは巨峰とマスカット オブ アレキサンドリア(4倍体)を交配してつくられた品種です。大粒の紫黒色で、1粒15~20gほどの重さまで生長します」。梶さん、ビニールトンネルの中へ。そこには、お二人が言う通り、丸々とした大粒の房がいっぱいです。
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糖度も、見た目も、厳しくチェック。
長い日照時間、温暖な気候に恵まれた香川県においては、品質が良いニューピオーネが育ちます。しかし、その栽培は簡単ではなく、剪定や肥料の施用、袋がけなど、いくつもの行程を経て収穫に至ります。「8月下旬の今は、一定の品質基準を満たしているかをチェックする段階。クリアできたら収穫です」と則包さん。たとえば、糖度は17度以上の数値であること。見た目も大事で、食欲をそそる紫黒色であること。幹の傷は着色促進の作業の証で、幹の皮の部分だけを約5㎜の幅で1周ぐるっと剥ぐことで、一時的に根に回る栄養の通り道を断ち、果実に養分を集中して送ります。ちなみに傷は約1ヶ月で再生するそうです。
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食べておいしい、贈って喜ばれるニューピオーネ。
実食の前に糖度を計測。計測器はなんと23.1を表示しました。「基準を大幅に超えました!甘くて、おいしそう!それではいただきます」と、梶さんがみずみずしい大粒の実を口の中へ。「酸味があるので後味がサッパリしている!上品な甘さですね!皮との実離れもいいので、口の中にサッと入っていく感じで」と満面の笑み。また、ニューピオーネは種なしぶどうなので、食べやすいのも特徴の一つ。ピオーネは種のある品種なのですが、現在、県内でつくられているほとんどは、ニューピオーネだそうです。香川さんから「ギフトとしても人気なんです」との情報もいただきました。
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夏の疲れを癒す、上品な甘さ。
「ニューピオーネには、生活習慣病などに良いといわれるポリフェノールと呼ばれる栄養素が多く含まれています。さらに、疲労回復を助ける働きをするブドウ糖も含まれています」と則包さん。ニューピオーネは夏バテ防止にも良さそうです。「食べる数時間前に冷蔵庫で冷やしてそのまま食べるのが一番おいしいですよ。夏は、かき氷にトッピングして食べるのもおすすめです!」と香川さん。梶さん、止まらないようで、さらにもう一粒、口の中へ。甘みと酸味が絶妙のバランスで保たれている味わいに、大満足の梶さんでした。