第51回 ひけた鰤
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
ついに今年もやってきた「ひけた鰤」初出荷の日!
今年の出荷を迎えるまで、どんな物語があったのか、
生産者のみなさまの想いを通して、梶さんが解き明かします!
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引き締まった身の秘密は、生簀
秋晴れの空の下、梶さんがやってきたのは目の前に穏やかな瀬戸内海が広がる引田漁港。今回、『ひけた鰤』について説明してくれるのは、ハマチ養殖のプロ、章福(あきとみ)水産の清船(きよふね)さんです。「養殖場は、この港から6キロの沖合にあります。一つの生簀のサイズは1辺25mの正方形で、深さは20mくらいあります」。予想以上の大きさに、梶さんビックリ。このサイズは全国的にも珍しいレベル。『ひけた鰤』の身がキュッと引き締まるのは、ストレスなく、たっぷりと運動ができる、この巨大な生簀にありました。
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長年培ったのは、安心安全
実は香川県の引田は、ハマチ養殖発祥の地。「昭和3年だから、もう90年前です」という清船さんの言葉に、思わず「はぁ〜〜〜〜!」と梶さんも長い感嘆。安心安全をモットーに長年続いてきた引田のハマチ養殖。その心意気は飼料にも光ります。魚の健康と成長、そして美味しさにこだわった特製のEP(エクストルーダーペレット)という餌を与えています。EPは、高温高圧で成型されているので無菌で安心。また食べやすい大きさにしているのでブリたちの食べこぼしで海が汚れることがなく、環境にも優しい餌となっています。「美味しいブリを育てながら、海も大切に守ってるんですね!」。育てる方達の自然への細やかな心遣いに梶さんも感激です。
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笑顔の初出荷!
『ひけた鰤』の旬は、11月から12月。梶さんが訪れた日は今シーズンの初出荷ということで、式典が開催されました。今日から県内はもちろん、全国各地に『ひけた鰤』が届けられて行くのです。「今年のできは、どんな感じなんですか?」という梶さんに、「今年は最高のできです!」と笑顔で応える清船さん。喜びを噛み締めるその姿をみて、「そんなにですか!」と梶さんも思わず笑顔に。全国のみなさまのお手元に届く日が楽しみです。
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驚きの、栄養宝庫
水揚げされたばかりの新鮮な『ひけた鰤』を使ったお料理をご用意いただいたのは、引田漁協の女性部の皆さん。まずは見た目も光り輝いているお刺身をパクリ。「すっごい脂のってる!濃厚!んーー!」と梶さんが悶絶するほどの美味しさ。さらに『ひけた鰤』には、血液の流れを妨げる悪いコレステロールや脂肪を減らす働きをするEPA(エイコサペンタエン酸)や、脳の働きを活発にするといわれているDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む他、様々な栄養素が含まれています。「美味しくって、カラダにもいいって、たまらんね」。『ひけた鰤』に懸けるたくさんの人々の努力や想いを知り、初出荷に立ち会えた感動が、再びこみあげる梶さんでした。