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第59回 葉ごぼう
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梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
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ごぼうといえば茶色くて長〜い根を食べますが、
香川の「葉ごぼう」は違います!
短い根、長い葉、緑色の葉が特量で、その全てがおいしい春野菜。
特に香川県さんの葉ごぼうは繊維質が柔らかく、味がいいと評判なのだそうです。
その秘密はどこにあるのでしょう?梶さんが探ってきました。
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おいしさのヒミツは栽培方法
高松市牟礼町の山の斜面、のびのびと葉を広げる露地栽培の葉ごぼうを見て「こんなに大きくなるんですか!」と驚く梶さん。生産者の織田(おりた)さんに聞くと、秋に種をまき、冬、成長した茎が枯れる前に一気に刈り取ると、2月中頃には大きく柔らかい葉ごぼうができるのだそう。「春を起こすというか、葉ごぼうの目を覚まさせるんです」と織田さん。おいしさのヒミツはこの栽培法。「だから葉も茎も根も柔らかくて、味のよい葉ごぼうになるんですね」。梶さん、納得しきりです。
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葉ごぼうを実際に収穫!
織田さんは「茎や葉は持たないんです。柔らかいからね」と手作業で丁寧に収穫します。「これが上から下まで食べられるんですね。葉ごぼう最高!」と満足そうな梶さん。織田さんは「県外ではめずらしい野菜なので、根だけ食べる野菜だと思う方もいらっしゃるようです」とちょっと残念そう。梶さんも「葉ごぼうは丸ごと食べてほしいですよね!ところで織田さんのおすすめの食べ方はありますか?」
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葉ごぼうは、煮てよし!揚げてよし!
織田さんのおすすめは煮物。葉ごぼうの葉・茎・根を油揚げや椎茸と炊いて、ごま油の風味をきかせた家庭料理を持って来てくれました。梶さん、「う、うまそう!」とパクッ。「うわっ、シャキシャキ!でも筋張ってない。根も葉も違う味わいがありますね」。織田さんも「煮物を天ぷらにすると、これまたおいしいんです」と話します。香川には知られざる葉ごぼう料理がまだまだあるのでは…。そう思った梶さんは地域の料理店を訪ねてみることにしました。
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葉ごぼうのおいしい食べ方
向かった先は、ベッセルおおちの湯居酒屋うましの。料理長の須本さんが緑の色も鮮やかな「葉ごぼうと金時にんじんのきんぴら」「葉ごぼうとオリーブ地鶏の炊き込みご飯」を作ってくれました。一口食べて感動の梶さん。「細く切って炊いているのに、シャキシャキ感は残るんですね!」。須本さんは「葉ごぼうは一度ゆでた後に調理し、色が残るよう火を入れすぎないのがコツ。繊維に沿って斜めに切ると食感もいいですよ」とヒミツの技を教えてくれました。「なるほど、それなら家でもできそう」。梶さんの春の食卓にも葉ごぼうが登場しそうです。
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