第60回 お茶
梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
ひとくち飲めば広がる、爽やかな甘味とほのかな苦み。
実は香川県は、おいしいお茶の産地だということをご存知でしたか?
350年もの歴史を持つ香川のお茶を求めて、今回梶さんは三豊市高瀬町にやってきました。
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香川のお茶のおいしさ
香川県では、南西部の中山間地域を中心に、「やぶきた」という主力品種のほか、「めいりょく」などさまざまな品種のお茶がつくられています。「収穫時期は年3回。中でも八十八夜の頃に採れる一番茶がいちばんおいしいとされているんですよ」と生産者の大西さんは話します。その味は格別で「新芽は春の暖かさとやわらかい陽ざしの中で育つから、うまみ成分のアミノ酸の含有量が多いのです」と大西さん。「なるほど!冬の間に木に蓄えられた栄養が、そのまま新芽に入っているんですね」と梶さんも納得です。
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香川のお茶の歴史
香川のお茶づくりは、約350年前、松平藩がいまの栗林公園に茶園を作ったのが始まりだと言われています。「香川の風土はお茶づくりに適しているのですか?」との質問に、「香川の土は粘土質。だから、甘みがあり、香りもよいお茶ができます」と大西さん。お茶は香りが大切。ストレスが多い現代だから、お茶を淹れて自然の香りでリラックスしてほしいと続けます。「お茶は家庭円満の秘訣」と話す大西さんに、梶さんは「私、飲みたいです。飲まずには帰れません」。
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驚きの味わい、香川の新茶
「では特別な場所へ」と案内され、一行は「石が谷 茶もんじ畑」へ。畑を管理する香川さんが新茶を持って来てくれました。「新茶独特のやわらかい香りがしますよ」と淹れてくれたお茶の鮮やかな色!一口飲んで「わぁ、これはうまい!甘みと香りが爽やか。後味もおいしいです」と梶さん。香川さんは「甘みと苦みのバランスがいい、今ならではの味です。飲んだ後に喉の奥からうまさが出てくる感じがするでしょう?」と嬉しそう。「春先の一番茶の他にも、それに続く二番茶、秋には四番茶と、香川のお茶は1年を通して違うおいしさが楽しめますよ。」
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ここにもお茶!?新しい味わい方
お茶の楽しみ方は他にも。「生葉を天ぷらにすれば、お茶の成分をまるごと食べられます」と香川さん。大西さんは「お茶の粉末をビールに入れると味がまろやかになります」と明かします。「粉末だといろんな料理ができそう」とつぶやく梶さんに「茶うどんもありますよ」と2人はにっこり。「香川のお茶は飲むだけじゃない」と発見した梶さんでした。皆さんも香川県のお茶で、いい時間を味わってみてください。