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第65回 ラナンキュラス
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梶 剛(かじつよし)
NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ
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ころんとした花姿にカラフルな花色。まだ寒い冬の時期にいち早く春を告げる花、ラナンキュラス。中近東や欧州原産で近年人気が急上昇しているラナンキュラス、実は香川も一大産地なんです。しかも、ここ香川にしかない品種があると聞きつけた梶さん。早速、さぬき市長尾に向かいました。
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香川は全国3位の生産地
「うわー、鮮やか!」赤や黄色のラナンキュラスに思わず声をあげる梶さん。生産者で、香川県のラナンキュラス研究会で会長を務める蓮井さんによると、香川での栽培は昭和60年頃に長尾地区から始まり、今は県下全域に広がっているそうです。「香川のラナンキュラスは栽培面積、出荷本数ともに全国で第3位なんですよ」という蓮井さんに、梶さんは思わず拍手。「摘んでもいいんですか?」と赤い花に顔を近づけます。蓮井さんは「この品種は“茜(あかね)てまり”。香川県のオリジナル品種です」と教えてくれました。
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オリジナル品種「てまり」シリーズ
香川県オリジナルのラナンキュラスは「てまり」シリーズとして知られ、花の色から連想される名前が付けられています。黄色系の『ゆずてまり』と『れもんてまり』、赤系は『茜てまり』、『紅てまり』。ピンクの『桜てまり』。白色がベースの『小春てまり』、『雪てまり』。パープル系の『藤てまり』。「つぼみが丸い手毬のような形をしているでしょ?」と蓮井さん。梶さんも「かわいいですね!ますます愛着が沸いてきます」とにっこりです。
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繊細な花を育てる楽しみ
香川のラナンキュラスは8月から栽培され、12月から翌年4月上旬に出荷されます。「栽培は大変ですか?」と梶さんが聞くと「繊細な花なので、シミのない花びらを作るのは非常に難しい。それだけに育てる楽しみも大きいです」と答えながら、蓮井さんは丁寧に出荷準備を進めています。10本に束ねられたラナンキュラスを見て梶さんは「束になるとまたキレイ!これは人の手でやらないといけない作業なんですね」と、繊細な仕事ぶりに感心しています。
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生産者に愛されるラナンキュラス
「香川のラナンキュラスは花のかわいさに加えて、鑑賞期間が長く、花持ちも抜群。香川の生産者が増えて出荷量も増えると嬉しいですね」と語る蓮井さんです。
帰り際、蓮井さんから梶さんに花束のサプライズプレゼントが!優しい心に触れた梶さん、「この花が好きで作っている生産者さんがいる。その気持ちがラナンキュラスの優しさ、美しさに表れていますよね」と感動しきりでした。
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