オリーブの苗木が香川県小豆島に植えられてから100年余り。
この100年は、オリーブが食や化粧品として
暮らしに身近なものになるまでの苦節の100年とも言えます。
生産者がなんとか栽培を続けようと努力を重ね、築き上げた基盤があってこそ、
昨今のブームの波をとらえた品質と独創の高めあいが可能になっています。
切磋琢磨している様子を少し見てみましょう。
現在日本では、エキストラバージンオリーブオイルの品質を示す基準がないため、平成26年に、香川県は独自に品質表示制度を設けました。衛生面や製造設備の規定を満たす県内の事業者が対象。酸度などを測る化学検査に加え、官能評価を行います。2つのマークがあり、「International Olive Council(インターナショナル・オリーブ・カウンシル)」が定めるエキストラバージンオリーブオイルの基準に沿うものを「スタンダード」。さらに高品質なものが「プレミアム」です。
品質項目 | エキストラバージンオリーブオイル | |||
---|---|---|---|---|
スタンダード基準 | プレミアム基準 | |||
必須 | 化学検査 | 酸度 | 0.80%以下 | 0.30%以下 |
過酸化物価 | 20.0meq/kg以下 | 15.0meq/kg以下 | ||
紫外線吸光度(K232) | 2.50以下 | 2.50以下 | ||
紫外線吸光度(K270) | 0.22以下 | 0.22以下 | ||
紫外線吸光度(ΔK) | 0.01以下 | 0.01以下 | ||
官能評価 | 欠陥値の中央値が0.0 フルーティーさの 中央値が0.0より大 |
欠陥値の中央値が0.0 フルーティーさの 中央値が3.0以上 苦味及び辛味の 中央値が2.5以上 |
||
任意 | 化学検査 | 水分及び揮発性成分 | 0.2重量%以下 | 0.2重量%以下 |
不溶性夾雑物 | 0.10重量%以下 | 0.10重量%以下 |