かがわのオリーブオイルについて

ここがスゴい!

オリーブの苗木が香川県小豆島に植えられてから100年余り。
この100年は、オリーブが食や化粧品として
暮らしに身近なものになるまでの苦節の100年とも言えます。
生産者がなんとか栽培を続けようと努力を重ね、築き上げた基盤があってこそ、
昨今のブームの波をとらえた品質と独創の高めあいが可能になっています。
切磋琢磨している様子を少し見てみましょう。

POINT 1 一世紀以上に及ぶ歴史

1907年(明治40年)に、農商務省の指定を受け、翌年4月22日に、香川県農事試験場(当時)が、香川県小豆島でオリーブの苗木を植栽。これが、日本における産業としてのオリーブ栽培の始まりです。その後、小豆島を中心として食品産業を発展させる基盤整備や、オリーブの島とした観光などを積極的に展開。地道な取り組みが功を奏し、香川県小豆島は、オリーブの島としてイメージを確立してきました。

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POINT 2 世界レベルに至った創意工夫

結果的に世界から評価を受ける品質に至った取り組みの例として、生産者が個別に導入しはじめた「小型採油機」の存在があります。オリーブオイルは、品種・気象条件・管理状態・収穫時期によって、味も香りも変わるため、小型採油機を個別に導入することにより、それぞれが理想的なタイミングに、思い通りの味と香りに採油できています。

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POINT 3 技術の向上を目指した弛まない努力

NPO法人小豆島オリーブ協会などによるカタドール(鑑定士)育成事業により、オリーブオイルの官能特性を把握し、その良し悪しを判断できる鑑定士の育成を実施。また、県では平成28年にオリーブオイル官能評価パネルを設置。これにより、香川県のオリーブオイル生産者は、量から質への価値認識を確かなものとしています。また、採油技術の研修や品評会(オイル、園地)なども積極的に行っています。

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POINT 4 「かがわオリーブオイル品質表示制度」を実施

現在日本では、エキストラバージンオリーブオイルの品質を示す基準がないため、平成26年に、香川県は独自に品質表示制度を設けました。衛生面や製造設備の規定を満たす県内の事業者が対象。酸度などを測る化学検査に加え、官能評価を行います。2つのマークがあり、「International Olive Council(インターナショナル・オリーブ・カウンシル)」が定めるエキストラバージンオリーブオイルの基準に沿うものを「スタンダード」。さらに高品質なものが「プレミアム」です。

《 スタンダード表示 》
スタンダード表示
《 プレミアム表示 》
プレミアム表示
品質項目 エキストラバージンオリーブオイル
スタンダード基準 プレミアム基準
必須 化学検査 酸度 0.80%以下 0.30%以下
過酸化物価 20.0meq/kg以下 15.0meq/kg以下
紫外線吸光度(K232) 2.50以下 2.50以下
紫外線吸光度(K270) 0.22以下 0.22以下
紫外線吸光度(ΔK) 0.01以下 0.01以下
官能評価 欠陥値の中央値が0.0
フルーティーさの
中央値が0.0より大
欠陥値の中央値が0.0
フルーティーさの
中央値が3.0以上
苦味及び辛味の
中央値が2.5以上
任意 化学検査 水分及び揮発性成分 0.2重量%以下 0.2重量%以下
不溶性夾雑物 0.10重量%以下 0.10重量%以下

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POINT 5 世界からも評価

権威ある国際コンテストに次々と入賞!

「FLOS OLEI(イタリアで出版している世界オリーブオイルガイドブック)」、「ロサンゼルス国際エキストラバージンオリーブオイル品評会」のほか、「OLIVE JAPAN」コンテストなどの権威ある国際品評会で次々と受賞。2018年のFLOS OLEIでは、香川県から出品した8社が、掲載され、いずれも84点以上の評価を受けました。香川県産オリーブオイルは、味と香りの評価である官能評価でも高く評価されています。

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POINT 6 進む利用技術

良さを生かし切る取り組み

採油後の果実や水分、葉も丸ごと有効活用しています。その利用技術も世界随一。例えば、採油後の果実を飼料に混ぜて育てた「オリーブ牛」「オリーブ夢豚」「オリーブ豚」や、オリーブの葉を入れた餌で養殖した「オリーブハマチ」。これらは生産が追いつかないほど大人気。さらに、採油時に出る果汁やオリーブの葉から抽出した高濃度のポリフェノール。これらを活用したエキスは、さまざまな食品や化粧品に展開しています。

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