新品種「香オリ3号」「香オリ5号」
2017年12月20日
「農業試験場小豆オリーブ研究所」が、「発酵食品研究所」の協力も得て品種開発した、オリーブの「香オリ3号」「香オリ5号」について、平成29年8月に品種登録の出願をしていたところ、同12月19日付け官報により、農林水産省から出願を受理した旨公表されました。
今回の出願公表により、県が出願者(育成者)として仮保護[※]されることとなり、今後、農林水産省の審査を経て、数年後に品種登録される見込みです。
[※]仮保護されたことにより、第三者が出願者(県)の許可なく業として種苗の生産・譲渡を行うことができないなど、一定の保護が与えられます。
◆ 品種名「香オリ3号」
・主な用途:果実加工・オイル用
・果実重(平成26・27年 2カ年平均):4.6g
・含油率:ミッション、ルッカより高い
県の主要品種であるミッションに比べて果実重が重く、また炭疽病に強いなど、優れた特徴があります。
新漬の食味やオイルの官能評価はミッションと同等で、オイル中のポリフェノール含量はミッションやルッカと比べると少ないです。
◆ 品種名「香オリ5号」
・主な用途:オイル用
・果実重 (平成26・27年 2カ年平均):2.6g
・含油率:ミッション、ルッカより高い
オイルの官能評価は高く、ミッションと比較して辛味、苦味が強いという特徴があります。オイル中のポリフェノール含量がミッション、ルッカよりかなり多いです。また、ミッションに比べて炭疽病に強いという特徴もあります。