かがわの県産品 KAGAWA PREFECTURAL PRODUCTS

いちご(さぬきひめ)

いちご(さぬきひめ)の写真

ひと口食べれば、果汁があふれ、甘さと香りが口いっぱいに広がる。
瀬戸内の温暖な気候の中で太陽の光をいっぱい浴びて育ちました。

旬の時期
出回り時期 最盛期(旬の時期)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
主な産地
高松市、丸亀市、観音寺市、さぬき市、東かがわ市、三豊市、三木町、綾川町
  • いちご栽培が盛んな香川に誕生したオリジナル品種

    香川県のいちご栽培は、大正末期(1912-1926)から始まりました。香川の農業の基本は量より質。その基本理念を踏襲し、全国に先駆けて高設式養液栽培システムを広く導入。このシステムの導入により、太陽の光が均一に当たり、品質の高いいちごが生産可能になります。香川県では、このシステムの普及率が他県に比べて大幅に高い数値を誇っています。そんな香川県では、女峰やさちのかが主に栽培されてきました。女峰は、赤色が鮮やかで形も良く、ケーキやスイーツなどでも人気の品種であり、実は全国の女峰の約90パーセントが香川県で生産されています。いちご栽培が盛んな香川県ですが、長くオリジナル品種が存在しませんでした。そんな中、満を持して2005年、香川県農業試験場が「優れた食味」「大きい果実」「高設式養液栽培に適応」をキーワードにオリジナル品種を開発、育成。さぬき生まれの上品でかわいいいちご。たくさんの人に可愛がってもらいたいとの思いを込めて「さぬきひめ」と名付けられました。

  • 食感と甘味、そして酸味が絶妙なバランス

    やわらかな食感で、ひと口食べれば果汁があふれるジューシーな果肉。香りも豊かで、甘く深みのある香りが口の中に広がっていきます。大きな果実もさぬきひめの特徴。やや丸みを帯びた円錐形で、まるまるっとした形が可愛らしいいちごです。鮮やかな赤色で、光沢のある果皮が見た目からも美味しさを感じさせます。11月~6月ごろまで出荷され、通常のいちごは4月・5月に酸味が強くなる傾向がありますが、さぬきひめは年間を通して安定した糖度を実現し、長期間美味しく味わうことができます。秀品、優品ランクで13g(L果)以上のものは「さぬき讃フルーツ」として販売されています。

  • 美味しさの秘密は生産者の「気配り」

    ケーキやスイーツにも使われる女峰に対して、果実が大きいさぬきひめはあくまで生食用です。大玉で甘いいちごを求めるという消費者ニーズに応えるため、丁寧な摘果作業が欠かせません。草勢を見ながら粒数を調整し、常に大玉になるように気を配ってつくられています。さぬきひめは実がやわらかいため、パック詰め作業の扱いにも細心の注意を払う必要があります。傷の無い新鮮な状態で消費者にお届けするために、生産者は日々努力を続けています。また、アブラムシやダニなどの害虫を、天敵防除することで農薬散布を減らした栽培にも取り組み、安全で高品質ないちごづくりを実践しています。さらに、生産者の体制も着々と整ってきています。栽培マニュアルがあるため、新規就農者や若い世代の後継者が増え、生産者の若返りが進んでいます。

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香川県野菜花き生産者研究会 いちご部会長
長町 俊和さん
団体名 JA香川県大川地区営農センター 園芸課
団体所在地 東かがわ市中筋53-2
おすすめの食べ方 生食
県内小売店 県内小売店
『さぬき姫』は、平成17年、香川県農業試験場が、「優れた食味」「大きい果実」「高設式養液栽培に適応」をキーワードに新しい品種として育成しました。 香川県東かがわ市大内地区は、県内有数の『さぬき姫』の産地。長町さんは、その大内で1800m²のイチゴ栽培を行なう大ベテランです。大玉で美しく甘いイチゴをつくる為、苗作りから始まり、受粉、摘果、収穫にいたる全ての作業にこだわりをもって取組んでいます。長町さんが部会長を勤める香川県農協の県いちご部会は、京阪神地区のスーパーで、香川産イチゴの試食販売を行なう等、PRにも積極的に取組んでいます。